「アウトプット大全」を読むと本当にアウトプットできた

本ブログの要約

読書前・アウトプットした方が良いんだろうけど大したことも思いつかず何をすればいいか分からない。
・アウトプットって何だかめんどくさそう。
読書での気づき・変化・アウトプットこそが現実を変えることのできる鍵。
・すごいことをやろうとすることよりも「今日やること」だけを楽しみながらやって、継続できることが大切。
・2倍の時間をかけても2倍のクオリティになるわけではない。時間を決めてまず書き切ることが大切。
TO DO・週1回のブログを更新する。
・1回のブログ更新時間は2時間までとする。
・人と話すときはネガティブ1に対して、少なくともポジティブ3、できれば6になるように話す。

目次

1。本のかんたんな紹介
2。なぜ読もうと思ったか?
3。心に響いた箇所
4。本を読んで感じたこと・学んだこと
5。最後に一言

1。本のかんたんな紹介

2018年に発売された本で、精神科医である樺沢紫苑さんが

私は、毎月20冊以上の読書を30年以上続けています。(中略)あるとき「いくらインプットしてもちっとも成長していない」ということに気付きました。

樺沢紫苑、「学びを結果に変えるアウトプット大全」、サンクチュアリ出版、2018年

という思いから

  • メルマガ毎日発行13年Youtube毎日更新5年年2~3冊出版を10年連続など飛躍的にアウトプットを増やすだけでなく、
  • 基本18時以後は働かずに月に映画10本以上・読書20冊以上・飲み会10回以上、さらには週4~5回のジム通いや年30日以上の海外旅行を楽しむなど

充実したプライベートを過ごしながらアウトプット強化を実現された「アウトプット術」を惜しみなくまとめられた本です。

2。なぜ読もうと思ったか?

変化のない日々を何とか変えていきたい、望む人生に少しでも近づけていきたい、と思い、いろんな本を読み、いろんな人の話を聞いてきました。

でも自分の人生が大きく変わることはなく、結局何をすれば良いのか分からず、分からないから行動できない、しまいには考えるのも億劫だと思い、行き詰まりを感じていました

そんな時に本書タイトルの「学びを結果に変えるアウトプット大全」を見て、何か行動を起こすきっかけをもらえるかもしれない、と少し前向きな気持ちが湧いてきて読もうと思いました。

3。学んだこと

本書を読んで学んだことは次の3つです。

3ー1。アウトプットは人生を変えるほどの力がある
3ー2。アウトプット方法にはコツがある
   ・インプット1に対しアウトプット2
   ・ネガティブ1に対しポジティブ3〜6
   ・時間を決めたアウトプットが大切
3ー3。継続こそが究極の成功法則

それぞれ具体的に説明させていただきますね。

3−1。アウトプットは人生を変えるほどの力がある

本書ではアウトプットのメリットを「記憶に残る、行動が変わる、現実が変わる、自己成長する、楽しい、圧倒的な結果が出る」と書かれており、次のような相乗効果が期待されるとしています。

アウトプットすることでインプットだけの時よりも記憶に残りやすくなる
→アウトプットに対する周囲からのフィードバックでより良い行動ができるようになる
→より良い行動ができるようになると人間関係や仕事の質など現実世界がポジティブに変化する
→インプット・アウトプット・フィードバックのサイクルで自分自身も成長する
→自分が成長し、周囲から信頼されるとアウトプットが楽しくなる
→自己成長が加速し、周囲からの評価が上がることで現実がさらにポジティブに変化し、連鎖的に仕事や私生活の人間関係も円滑になりアウトプットの質や量が大幅に向上する

すぐに全てがうまく行くわけではないとしても、ちゃんとインプット・アウトプット・フィードバックしていけば現実をより良く変えられるんじゃないか、とアウトプットの力の大きさを感じています。

3ー2。アウトプット方法にはコツがある

・インプット1に対しアウトプット2

本書ではコロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の次のような実験結果が紹介されています。

  • 小3〜中2までの100人以上の子どもに人名図鑑に書かれたプロフィールを9分で覚えて、暗唱できるかテストを実施
  • 子どもはいくつかのグループに分けられ、それぞれに「覚える時間(インプット)」と「練習する時間(アウトプット)」の異なる時間割合を指示
  • その結果、最も高い結果を出したのは約40%を「覚える時間」に費やしたグループとなった。(なお、年長になるほど「覚える時間」が短くてもよくなり、約30%を「覚える時間」に費やしたグループの得点が高くなった。)

そのため本書ではインプットとアウトプットの黄金比を3:7と提唱されています。自分は覚えやすいように、インプットの約2倍の時間をアウトプットに充てる、つまりインプット1に対してアウトプット2、とよりシンプルに覚えています。

もともと自分はインプット時間が多く、それでインプットできているつもりだったのですが実はそうじゃなかったんだ、と大きな学びのある実験でした。


・ネガティブ1に対しポジティブ3〜6

次のような2つの研究も紹介されています。

  • オールカロライナ大学のポジティビティ比(職場で話される会話のポジティブな言葉とネガティブな言葉の割合)と業績との関係を調べた研究:
  • ネガティブ1に対しポジティブ3以上のチームは極めて高い利益をあげ、メンバーの評価も高かった
  • 最も業績の高いチームはネガティブ1に対しポジティブ6だった
  • 一方、ネガティブ1に対しポジティブ3を下回るチームは、会社への愛着が低く、離職率が高まった
  • 心理学者ジョン・ゴットマン博士のポジティビティ比と夫婦関係を調べた研究:
  • ネガティブ1に対しポジティブ5を下回る夫婦は高い確率で離婚に至った(ポジティビティ比を元にした離婚予測的中率は94%だった)

ネガティブであっても自分の考えを伝えることでお互いのことを分かり合えたり、ネガティブな側面も認識することで先々の失敗を回避できることもあると思うので、全てを我慢する必要はないと思いますが、結局は仕事をうまく回して、プライベートも充実させることが自分にとっては大切なのでポジティブの割合に気をつけようと思いました。


・時間を決めたアウトプットが大切

2倍の時間をかけても2倍のクオリティになるわけではありません。それは締め切りがないために集中力を欠いてダラダラとしてしまい、クオリティが低くなるためです。

ですので締切を設けて、たとえばブログを書くのであれば1記事の作成時間を決めて、一気に集中して書くことを推奨されています。

実際私も締め切りがないためにダラダラと書いてしまっていました。これからは締切を設けて書いていこうと思います。

3ー3。継続こそが究極の成功法則

結果を出すには続けることが重要だと書かれています。

振り返ってみると、自分は一回やってダメだったからこれ以上やってダメかもしれないと思うことがありました。一回やったら良い方でやる前からどうせダメだろう、と思う事さえあります。でもプロ野球選手もアイドルも、1日や1週間で成功したわけではなく、継続することで成功を収めていることを改めて気付かされました。もちろん向き不向きはあるかもしれませんが、何かをするには継続が重要であり、適切にインプット・アウトプット・フィードバックをしていけば間違いなく成長すると思います。

継続の極意として次の5つが紹介されています。(括弧内は自分の解釈です)

  1. 「今日やる」ことだけを考える(1年続けようと思うとハードルが高いですが、「今日」やることだけ考えれば頑張れます。)
  2. 楽しみながら実行する(辛いことは続けられません。楽しいからこそ頑張れます。)
  3. 目標を細分化する(いきなりブログで1000万円稼ぐと言うと途方もなく「無理」だと感じてしまいます。目標を細分化して、今日できるサイズにして取り組もうと思います。)
  4. 結果を記録する(進捗を可視化することで成長を感じることができます。)
  5. 結果が出たらご褒美をあげる(楽しく続けるにはご褒美も重要です。目標を達成した時のご褒美があるとモチベーションを保つことができそうです。)

これまでは継続するには意思の強さや無理しても頑張る、といったイメージがありましたが、楽しいからこそ続けることができる、そして楽しくなる仕掛けを自分で作っていくことが大切なんだと気付かされました。

4。一番心に響いた箇所・本を読んで感じたこと

一番心に響いたのはインプット1に対しアウトプット2で、インプットするためにも倍の時間をかけてアウトプットする方が効果的ということです。これまで色々とインプットしてきたつもりでしたが、アウトプットすればさらに記憶や成長に繋がっていたんだ、と反省しました。

しかもアウトプットすることで現実をより良く変えていけるのであればアウトプットしない手はない、と感じました。

5。最後に一言

今回本書を読んでアウトプットしてみたい!と強く思い、全く更新していないブログを更新しました。樺沢先生、良い本を作っていただきありがとうございます。おかげさまでアウトプットの重要性を知れましたし、アウトプットしたいという気持ちが芽生え、さらには実際の行動に繋げることができました。

まだ人からのフィードバックは頂いていませんが、この記事を書く中ですでに自分自身で多くの気づき(フィードバック)がありました。

  • 記事にまとめるために、何を特に学んで、何を伝えたいのかの思考整理をする中で、本に書かれている内容をより深く理解できました。
  • 今回はテキストで書き上げたのですが、絵を盛り込んだ方が分かりやすいと感じました。
  • この記事を書くのに4時間ほどかかりました。正直2時間を超えたあたりから途集中力が低下しました。なので、今後は2時間で書き上げられるようにしようと思います。

アウトプットすることでインプットだけでは得られない学びがありました。また継続するためのポイントを見つかりましたので、今後のアウトプットを積み重ねて、より自分が続けられやすい条件を見つけていこうと思います。

本書では記事に書ききれなかった良い情報がまだまだ紹介されています。もし本書に興味を持って頂けたらぜひ読んでみてください。